汚水槽満水時の対処はの水中ポンプ取替等の修繕工事が必要

汚水槽の満水騒動

汚水槽が満水になる原因

汚水槽が満水になる原因は次の通りです。

1. フロートスイッチや電極棒等の水位検知器が油脂類で固着して作動不良。
2. フロートスイッチや電極棒等の水位検知器の故障。
3. 制御盤内のモーターブレーカ、フロートレスレベルスイッチ、パワーリレー、電磁接触器、電磁開閉器、ヒューズ切れ等。
4. 水中ポンプの故障(絶縁不良や焼損、自動式ポンプなら、ポンプに付属しているフロートスイッチの故障)

1.は清掃すれば治ります。

2.3.4.はそれぞれ機器の取替が必要です。

水中ポンプとは

汚水槽とは、汚水槽、合併槽清掃業務を参照してください。

公共下水より低い位置ある汚水槽、雑排水槽、湧水槽、雨水槽等は、ある程度溜まった場合、公共下水や雨水の側溝等へ排水を汲み上げて放流しなければなりません。

放っておくと、当然のことですが、地価の居室や、ガレージ等が水に浸かってしまうことになります。

何故、水中ポンプを使用するのか?

半世紀前頃までは、水中で耐えうるポンプがなかったので、上のおじさんが言うように、陸上ポンプに長いパイプを付け、その先にスクリューを取り付けて汲み上げているタイプのものがありました。

今でもその陸上ポンプを使っている施設もあります。分解清掃できるメリットがあった訳です。メンテナンス次第でとても長持ちしました。

また、普通に揚水ポンプを改造して、排水の揚水に使用しているケースもありますが、インペラ(羽根)部分が詰まりやすいので、実用価値が低いようです。

何故水中ポンプが圧倒的に多いと言いますと、水槽等のピット内だと陸上よりスペースがいらないのと、故障した時に漏水が防げるからです。

またモーター部分が水で冷やされるので、冷却する必要がありません。このスペースの問題から、飲用の貯水槽でも使用されるケースもあります。

ただし、水中なので、メンテナンスにおいて陸上ポンプにないデメリットが多数あります。

通常のケースですと、故障時と寿命を延ばすために、２台で１組の運転をするようにはなっていますが、１台だけの設置で故障すると「お手上げ」状況になり、携帯型の水中ポンプやバキュームカーの出番となります。

弊社は、汚水槽等のピット清掃の仕事が多いので、故障現場を目の当たりにすることが多いのです。

フロートスイッチ取替画像

水中ポンプ取替画像

非自動式水中ポンプ

自動式水中ポンプ